ガンダムseed パチンコ やめどき

推薦図書

私が読んだ本の中から推薦できる図書を紹介しています

メディアコミュニケーション


  • 岡田朋之・松田美佐 (編) 2012 ケータイ社会論 有斐閣選書 2,310円
    いろいろな視点からケータイについて論じられています.執筆者のほとんどが社会学者であり,心理学を専門とする私からすると新鮮な内容でした.ケータイについて,これほどいろいろな観点から捉えることができるものだと感心いたしました.12章から構成されていて各章がコンパクトで非常に読みやすい本です.

  • 渡辺保史 2001 情報デザイン入門−インターネット時代の表現術− 平凡社新書 720円
     デジタルなデザインというと,つい箱の中に閉じ込められたものを想像してしまいます。これまでの考え方はソフトウェアとハードウェアを独立して考えるように,情報を人間の身体や環境世界と切り離して,情報だけを独立して考えていました。しかし,そうではなく,人間と情報,あるいは,環境世界と情報というのは,一体化して切り離されないものなのです。
     この本を読むと,これまでにはできなかった新しい情報の提供のしかたがあるのだということを教えられました。もっとも,その中にはまだ試みに過ぎないものもありますが,これからの新しい情報のデザインのあり方を考えさせる本でした。

  • 小林正幸 2001 なぜ,メールは人を感情的にするのか−Eメールの心理学− ダイヤモンド社 1,400円
     副題「Eメールの心理学」のほうがピッタリする内容でした。メールでどのような人間関係を持とうと人は期待しているのか,そのためどのようにすれば,うまくメールでコミュニケーションを行うことができるのかといったことがよくわかります。大衆向けの本とは違い,心理学的な視点がきちんとしています。さらに,メール・カウンセリングの可能性も,実践された筆者ならではの考察で,とても興味深かった内容です。

  • 桝山寛 2001 テレビゲーム文化論−インタラクティブ・メディアのゆくえ− 講談社現代新書 660円
     テレビゲームは,遊び相手をしてくれる存在としての役割を満たしてくれます。そのテレビゲームは,しだいに進化し,ペット型ロボットに代表されるように,仮想的な世界の中での遊びだけではなくなってしまいました。ほんとうに「ヴァーチャルな(実質的な)」世界を提供してくれる存在となってきています。そのようなテレビゲーム文化の推移がこの本を読むとよくわかります。メディアがよりインタラクティブになっていく方向性がよくわかってきます。

  • 坂元章(編) 2000 インターネットの心理学−教育・臨床・組織における利用のために− 学文社 1,900円
     インターネットというメディアが社会に普及をはじめて,まだ日は浅く,他のメディアに比べるとその利用法も確立しているとはいえません。無限の可能性を持っているようでもあり,様々な問題点を孕んでいます。ただ,インターネットが他のメディアと違うのは,単なるひとつのコミュニケーションツールが出現したということ以上に大きな影響力を持っていることです。
     本書では,応用的な側面から,教育,臨床,組織におけるインターネットの利用について心理学的に考察をしてあります。そして,最後には影の部分として問題点について論じています。この分野の研究は,まだ多くはありませんが,最新の文献に基き論が展開されており,この分野の勉強をはじめようという人には最適の本です。巻末にはインターネットの用語の解説も載っています。13章からなっていますが,各章は独立しているため,個々に読むこともできます。
     拙著「コミュニケーションの心理学」とあわせて読んでもらうと,もっと理解が深まると思います。

  • 江下雅之 2000 ネットワーク社会の深層構造 中公新書 840円
     最近コンピュータが普及し,コンピュータネットワークを利用している人が多くなっています。そのため,メディアでも多くの話題が取上げられ,個人でも一家言を持っている人もいます。しかし,それらの中には,経験的な俗論であったり,極端な肯定論や否定論になっていることも少なくありません。本書では,著書自身が俗論になっているのではないかと謙遜しておられますが,その分析的な見方には,他書には見られないアカデミックさが強く感じられます。過去の文献の論点を十分に吟味しながら,著書自身の論が展開されています。それは,豊富な参考文献リストが物語っています。それでいながら,一般の人にも読めるようにわかりやすく書かれています。
     コンピュータネットワークを利用したことがない人にとってはピンとこないかもしれませんが,コンピュータネットワークについての優れた考察の好著です。ぜひ,お薦めします。
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